特別展「靖國神社と刀剣ー所蔵刀にみる大和魂-」

今日の遊就館では、戦歿者にまつわる遺書や遺品などを主たる展示品として御祭神のご遺徳を顕彰しておりますが明治15年開館以来の草創期から先の大戦期までは軍事博物館としての性格が色濃く、その殆どの展示品が兵器や武具甲冑・刀剣類でありました。
一方この時期、明治から昭和初期にかけての造刀は、時代の移り変わりと共に、徐々に変化を余儀なくされたといわれています。こうした状況を改善しようと、昭和7年には財団法人日本刀鍛錬会が結成され、翌年には日本刀の文化保存に縁の深い靖國神社境内に鍛錬場が建設されました。
現在、茶室「行雲亭」となっているこの鍛錬場では、鑪製鉄の復興と共に、日本古来の鍛錬法により実戦にも耐えうる日本刀が打ち出されたのです。「靖國刀」として製作された8,100振余の日本刀は、御下賜刀や靖國神社の宝剣あるいは将校の軍刀として頒布されました。
古来より美しさと神秘性を秘めた日本刀は、神の依り代としてまた神宝として神社に納められてきました。当神社におきましても創建以来数多くの宝剣や軍刀、さらには所謂名刀等を所蔵してまいりました。この度の特別展では、通常は展示空間の制約からご覧いただけないこうした刀剣類を広く公開致します。
国内外の多くの人々に日本文化の粋を集めた造形に触れていただくと共に、所蔵刀に込められた大和魂と伝統文化への関心がさらに高まることを期待して、本特別展を開催いたします。
一方この時期、明治から昭和初期にかけての造刀は、時代の移り変わりと共に、徐々に変化を余儀なくされたといわれています。こうした状況を改善しようと、昭和7年には財団法人日本刀鍛錬会が結成され、翌年には日本刀の文化保存に縁の深い靖國神社境内に鍛錬場が建設されました。
現在、茶室「行雲亭」となっているこの鍛錬場では、鑪製鉄の復興と共に、日本古来の鍛錬法により実戦にも耐えうる日本刀が打ち出されたのです。「靖國刀」として製作された8,100振余の日本刀は、御下賜刀や靖國神社の宝剣あるいは将校の軍刀として頒布されました。
古来より美しさと神秘性を秘めた日本刀は、神の依り代としてまた神宝として神社に納められてきました。当神社におきましても創建以来数多くの宝剣や軍刀、さらには所謂名刀等を所蔵してまいりました。この度の特別展では、通常は展示空間の制約からご覧いただけないこうした刀剣類を広く公開致します。
国内外の多くの人々に日本文化の粋を集めた造形に触れていただくと共に、所蔵刀に込められた大和魂と伝統文化への関心がさらに高まることを期待して、本特別展を開催いたします。
※新型コロナウイルス感染拡大状況により急遽休館や開館時間が短縮となる場合があります。詳細は公式サイトにてご確認ください。
展示刀剣
・太刀 明治天皇御奉納御神宝 宮本包則 明治三十六年
・脇差 源清麿 江戸時代後期
・刀 青江(金象嵌銘 陸軍大将乃木希典愛刀)鎌倉時代後期
・刀 興亜一心満鉄(南満洲鉄道株式会社製作の軍刀)昭和十八年
・刀 兼元(玉砕の島アッツ島守備隊長・山崎保代命遺品「関の孫六」)室町時代後期
・脇差 包丁正宗 鎌倉時代
・刀 水心子正秀 江戸時代後期
・刀 肥前国忠吉 江戸時代初期
・脇差 兼房 兼氏 昭和五十八年
他